2007年08月30日

アメリカ製パターン、まとめ

●私が語れるほど購入→作ったのは、McCall's, vogue,の2つなので、これに限っての感想です。
 アメリカ製のパターンは、それこそ星の数ほどあります。
 最近は、紙で売るより、CD-ROMのも人気のようです。


●総論=使える
 「パジャマ」とかになると、「こりゃちょっとなあ」みたいな荒っぽいのもあるのですが、
 外出に使えるスカートやワンピースのレベルでしたら、パターンメイキングはじゅうぶんにちゃんとしています。
 日本の「サンパターン」「simplicity日本版」も使ったことありますが、パターンの精度はずっと上といえるでしょう。
 まあ、値段も全然違いますが。日本の「サンパターン」とかは500~600円ですからね。アメリカ製は平均して14~15ドルが多いです。


●サイズ
 展開広い! 日本サイズで言えば、3号から21号までという幅広さ。
 身長も2展開。missといったら身長165センチ内外、petitといったら、157センチ内外です。
 水着などの場合には、各サイズにつきA~Dとカップが4カップ展開。
 私の感覚では、ゆとりが少し多めにできている気がします。あちらのヌードサイズの表示だと、10号が合致するのですが、最近はほぼ8号で作っています。


●好きでないところ
 パターンの中に、□とか△とかで糸印をしておく場所があるのですが、パターンの中にそれが何のしるしなのか書き込まれていなくて作ってみるまでわからないところ。
 縫い代片倒しでステッチ、などもパターンに書かれていません。
 つまり、縫製仕様書を読むまでわからないことが多すぎるのです。
 パターン見て裁断するときに、だいたい、「あれをこう縫って次はこう縫って」って段取りするじゃないですか。あれができないので、霧の中を歩いているような気持ち悪さがあります。
 それから、「端の始末」に関して、一切指示がありません。ロックかけるか、ジグザグか、袋縫いかは、縫う人次第。
 経験豊富な人なら、布によって変えるだろうから都合がいいかもしれませんが、洋裁初心者だと、布の端始末しない、なんてことも起こりそう…。


●トワル推奨
 これは私の好みですが、新しいパターン買ったら、もう絶対トワル組みます。たとえ100円の布でもいきなり本縫いすると後悔します。
 最低、仮縫いはしたいものです。
 今回アップしているオレンジのワンピースも、デフォルトどおりに作るとどうもキャバっぽい気がしまして、少し直しました。スカートのフレアを削り、丈をぎりぎりまで出し(あー布あまってたのに〜)、肩紐を詰めました。


●デザイン
 以前、あるパターン・ネットショップのパタンナーの方から、「日本のパターンは、外国からバカにされている」というご意見のメールをいただいたことがあるのですが、
 私は、日本のパターンって、レベルの平均水準としては世界一じゃないかと思うのです。
 パリのメゾンでも日本人パタンナーはたくさん活躍しているし。
 でも、アメリカの(ってことはほぼ西洋世界を網羅する)パターンの楽しさは、さまざまなデザインを大胆に形にしていくことだと思います。それゆえに、たくさんのデザイナーたちがたくさんのパターンを発表している。
 これがフラットパターンメイキングの醍醐味のように思うのです。
 日本は、一つのデザインを「1ミリですごく違う」みたいに、繊細さにこだわっていく感がある。

 

●伝統と誇り
 NYの布屋に行ったとき、布は自由に触って確かめることができるのに、パターンについては「手に触れるの禁止!」で、カタログを見てお店の人に注文し、店の人が引き出しの中からうやうやしく出してくれる、というシステムになっていました。
 どうやら、既成パターンは、ホームドレスメーカーだけでなく、プロにも愛用されているらしい。
 前にもちょっと書いたのですが、アメリカン・バレエ・シアターのオープニング・ガラに行ったとき、ロングドレスを着たミセス・ミリオネアたちのドレスが、マテリアルはシルクとかレースとかラグジュリアスだったんだけど、パターンは「あ、これ、vogueで見たことある」って感じだったんです。
こんな感じ
http://www.voguepatterns.com/item/V2774.htm
tab=evening_bridal_includes_designer&page=6
http://www.voguepatterns.com/item/V2745.htm?tab=evening_bridal_includes_designer&page=6
http://www.voguepatterns.com/item/V2931.htm?tab=evening_bridal_includes_designer&page=2

 それは、ハリウッド・セレブがアカデミーで着ているパリ・ミラノコレの洗練とはちょっと違うのですが、でも、「クラシックだからかっこいいのよ!」っていう誇りすら感じられて、すてきだなあと思ってしまいました。

写真は、オレンジワンピの修整前と修正後。
P8260003.JPGafter_front.jpg
posted by 石とも at 22:07| Comment(0) | パターンメイキング・補正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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